初夏に生まれて・・・。
母が、兄や妹にはそれぞれ何と言っているのか知らないけれど、私の生まれた季節をことさら好きだと言ってくれることが嬉しい。
丸々太った子で、おっぱいを吸ってよく寝て、おとなしい女の子らしい子だった、ということである。
なんでも、私の娘や息子よりもおとなしい赤ちゃんだったということで、最近その話を聞いた私は、意外だった。
私も、それまで冬が得意ではなかったのに、娘が真冬に生まれたので、冬が好きになった。
というより、娘が可愛いから、娘の生まれた季節を得意でないままにはしたくなかったのかもしれない。
おかげで雪かきまでもが好きだし、冬の朝のツーンと澄んだ寒さも好きである。
母親というのはそういうものなのであろう。
兄の娘のことも、なかなか会えないのに思いやっている。
アルバイトを一生懸命にしていた姪である。
娘と同じ、芸術系。
一番近しかったのは、妹の娘たちのようであるが、思い出は、遠方にばかり住んでいたうちの子どもたちにもたくさんあって、それぞれのことを思いやってくれている。
母は、新緑の季節である初夏が大好きなのだそうである。
私も、緑の季節が大好きである。
学校現場にいた頃は、生徒さんたちがだんだん学校に慣れてきて、それぞれの個性も見えるようになってくるころだった。
生命力あふれるかのような春。
実りの秋。
母にとって、子どもたちが生まれた季節が愛おしいのかもしれないなあ、と思う。
私も息子が生まれた初秋が大好きである。
大好きだった祖父も母も同じ季節の生まれである。
公開:2022/05/05 最終更新:2022/05/05