みんなの相談室と学習塾「小さな学校・チェリーアンドハッピー」

ある種のサービスを得ようとしたら、当然、何かしらの対価が必要である。
その原則をわかっていない人とお付き合いするのは難しいと思う。
きっと疲れ果てるだろうな。

それができるということは、その人が良い状態なのだから、その人にしてもらっても当然、みたいな話はない。

昔、初めての転勤が、新婚で入居して、3か月後にあった。
妊婦だったし、まだ慣れていなかったので、どうしていいかわからなかった。
だいたい夫の職種は自分の職種とは全く違うものだったし、文化もわからなかった。

そんな時、訳知り顔で、一緒に住んでいた奥さん方が、来てくださって、荷造りをしてくださった。
障子の張替えも。

そのお礼を言ったら、どこかで誰かにしてあげればいい、と言ってくださった。
私はしていただくばかりの心苦しさに、どうしていいかわからなくなっていたけれど、その言葉に救われた。

それ以降、自分が余分に何かできることはさせていただいておくようにしている。
どこで誰にお世話になるかわからないから。
でも、当然、というのは良くない、と思っている。
人と人は持ちつ持たれつ。
ドライに割り切れるものでもないし、そうかといって、理不尽にどちらか一方だけが我慢するというのもおかしい。
きちんとできる部分はきちんと、というのが良いと思う。