ある映画を観て、生徒と作品論的に語りたい私・・・。大学受験が終わった生徒さん。
先日観た、『情愛中毒』という、ソン・スンホン主演の映画の解釈を、あれこれ考えている。
昔、大学で論じていた作品論のように、この映画について語り合いたい。
コメントも読んだのだけど、どうも腑に落ちないものがある。
ヒロインの心情理解の面で、私とは違う・・・、というところがあるのである。
今日、受験が終わった、国語がめっぽう強い生徒さんと、私はこの作品について意見を交換したいと思っている。
その前哨戦として、YouTubeでの、主演のお二人のインタビューを見てもらった。
やはり、知的な男性だと感じたらしく、
やっぱりー!?と叫んでしまった。
この細やかな演技。心情を表現する繊細さ。
不器用な、ある種男性を感じさせ過ぎない感じ。
要するに、性的な描写があるにもかかわらず、セクシャルな感じがしないのである。
純愛と言えば言える。
間違いなく二人にとって初恋だろう。
けれど、男性にとっては、この女性は、守りたくなるような、そのことによって自分の心を満たしているような、そして、女性にとっては、不幸な形で、壮絶な死を目の当たりにしながら別れたどこか父との別れから、置き去りにした子どもの心をよみがえらせているような気がする。その出会った時期が、互いに年を経て、結婚していて、そういう形の愛の表現を知っていたという、描写としての場面ではないだろうか?
それが、ソン・スンホンをして、それも愛の表現だと、監督の言葉に心がすっと軽くなった、と言わしめたのではないだろうか。
ソン・スンホンに、私はあまり男性を感じない。
どこか純朴な、感じがする。
さてさて、彼女の評価はどんなものなのだろうか・・・?
公開:2022/02/07 最終更新:2022/02/07