欲しくてたまらないもの―貯金を始めます。100円から。(笑)
実は、欲しくてたまらないものがある。
先日からアマゾンでしょっちゅう見ている。
この間はセール期間で安くなっていた。
でも、これはすぐには手に入れない。
生徒によく言われる。
先生は自分のものはなかなか買わない、の部類に入るからである。
まあ、相談に来られる方の気持ちを和らげるのには使えるかもしれない。
昔、子どもたちを小児科に連れて行って、ちょっと不安と、重たい気分なのに(子どもたちの病気は親を暗い気分にさせるし、自分が心配なところを見せてはいけない、とも思う。)、たったそれだけが気分を少し明るくしてくれた。
からくり時計である。
あのオルゴールのようなきれいな音。
そして、時計の盤面があちこちに動いて、数字があちこちに行って戻ってくる様子。
ずっと見ていたかった。
小児科にいて、正時のその場面に居合わせた時の自分の気持ち。
まるで子どものように、いいことがあったかのように、喜んで見つめていた。
4歳の娘が小樽のオルゴール館で、あまりにその仕掛けが面白くて、説明してくださる方があまりに真剣に見つめる娘に呆れるほどについて回って中を覗き込んでいたけれど、あの気持ち、わかる。
数年前、富山の大和でオルゴール展が開かれていたとき、思わず高価であるにもかかわらず、買いそうになってしまったくらい、大好きな、ころころとした音。
なかにはクララ・シューマンの曲もあった。
小さなグランドピアノの形をしたスケルトンのオルゴールを買ってきたけれど、いまだにしまってある。
からくり時計の話をしたら、買ってあげようか?と言ってくれた人物1人。
ううん、自分で買いたいから、お金を貯める・・・。
と言ったら、笑われた。
私が欲しがってるからくり時計は、そんなに高価なものではない。
ただ、私の生き方として、これほど、ただ自分の気分だけの買い物はしたくない。
体調を整えるために寝具を、とか、掃除のための何か、なら買えても、こういうものは買えない。
生徒は笑う。
本なら、すぐに手に入れるのに、と。
さて、今日から100円貯金しよう!
こういうの、楽しいんだけど・・・。(笑)