しあわせについて・・・。
まあ、新卒で勤めたにしては、よくもあれほどいろいろ教えてくださる場もなかっただろうと思われるのであるが、何がしあわせか?ということまで、考えさせてくれた。
それまでは、まあ、取り巻く社会がそうであったから、競争の中で生きる?それはあまり性に合ってないので、まあ、とりあえず、努力する、一生懸命やる、などなど、前向き、前のめりにしか生きていなかったように思う。
量で行ったら多さを競う。時間で行ったら、どれだけやったかを競う、というような・・・。
都会で育ったからか、スケジュールをいっぱいにしてなんぼみたいなところもあった。
そんな私が、大阪の中にあるけれど、全国各地の人が集まるところで、最初の仕事をするようになり、考え方が変わった。
けど、今の今まで、今頃まで、小さいときの考え方が、こんなにも染みついているとは思わなかったことに気づかされた数日であった。
美しい競争について考えさせられた。
順位を競う、というよりも、その中身を問うような。
そして、いつもバタバタと働くだけではなくて、ちょっとしたゆっくりした時間の大切さを知らされた。
一緒に住んでいた寮生の女の子が、洗濯室で、
先生、結婚したら、こういうの(洗濯機など)がみんな自分のものになるんだよ~!
と言うのを聞いて、そんなことをしあわせに思えるんだなあ、とびっくりしてしまったことがあった。
今は、私も、本を読んだり、勉強したり、仕事をするだけではなくて、生活を楽しむことの楽しさを知っている。
生活の中には、楽しいことがたくさんある。
朝、起きたてのコーヒーのおいしさ。
毎日作るお料理の、ほんのちょっとした塩分の差。
家族を思って、家族の疲れ具合によって、変わるお味噌の量。
カーテンを洗うさわやかさ。
私の思い描くしあわせ、って、そういう些細なものが多い。
先日、U先生とニトリに行った。
教室に置くものを買いに行った。
カフェでの仕事の打ち合わせの帰り。
そしたら、若いカップルが、かつての自分たちのように、女性が、あれこれ嬉しそうに、お部屋に置くものや、些細なことで言うとタオルなどを選んでいる。その横で、男性が、なんでそんなもの必要?みたいな会話をしていた。
笑いながら、U先生に、
私たちも、ああいう風なことしてたのよ。あなたも気をつけなさいね。ちゃんと女性の気持ちを受け止めるのよ・・・。
などと言っていたが、横にいるU先生にはイマイチピンと来ている様子はなかった。
教室に置く、タオルと籠のセットをカートに入れていた。
どっちがいいかなあ・・・、と相談していたら、
U先生ったら、
これ、教室のですか・・・?
と言い出した。
頭の中は、???
教室のでなくて、プライベートの買い物に、なんであなたと来るわけ?と心の中で、いや、口に出したような、私。
あのー、正直、これを置く必要性、俺、全く感じないんすよねー!
出た出た理系男!(いやいや、文系か理系化の問題ではなくて・・・。)
ああ先が思いやられる。
ムスッととした私は、選んだ籠やタオルを、置いてあった場所に戻しに行った。
もちろん少しはプライベートの買い物もしていたので、レジには並んだ・・・。
が、この、ムスッは、戻らない。
これってさあ、年は違うし、関係性は違うけど、男と女の買い物の在り方の典型例じゃん!
なんであなたと私がやってるわけ?
この、なんとも複雑で、しかも、将来そういうことをしないように、あちこち歩きながら、教えていたのに、このありさま・・・?
(ちなみに、この話を聞いた生徒たちは笑う笑う。)
ええ~ん!ええ~ん!
一昨日、女性脳か男性脳か診断してみた。
最近私の中では、この、各種診断が流行っている。
想像に反して私の脳は女性脳らしい。
ああ~!