仕事は楽しいですか? 仕事のおかげー私がパソコンもスマホも使いこなしているなんて!
今年の6月4日でチェリー・ハッピーの学習塾部門であるチェリー・ブロッサムは創業10年を迎えます。
私は新卒の学校での教育が好きで、正直ひそかに、あの学校でやっていた教育のすばらしさを体現出来たらなあ、といつも思って教育活動を行ってきました。
私塾です。
でも、ただの塾ではないのだという気概でやってきました。
お金を支払っていただいて、成績だけを上げるなんて生易しいことを目指しているのではありません。
ちゃんと生き方を学びながら成績を上げてもらうための活動をしてきました。
だからこの場に合わないと思われた人には、当然お引きいただいても来ました。
それは生徒さんもスタッフも同様です。
かつて先輩方の背中を見ながら適切な、それこそ指導をいただきながら、私は新卒の尊い3年間を過ごさせていただきました。
それこそお節介にあれこれ言ってくださる方々が、職員室にもおられますが、担当の国語科だけでなく、ほかの先生の下でも働いて、あれこれ教えていただきましたが、寮に帰ると、本来校長先生のもとで働いているのにも関わらず、寮長先生にもあれこれ教えていただきました。
本当に恵まれた職場だったと思います。
労働基準法がとか、教員はブラックだとかそういう議論はちょっと横に置いておくとしたら、時給が低くなる仕事の方が自分のスキルは上がります。
どちらを取るかというのはその人それぞれですが、当時の私は圧倒的にお給料よりもスキルがほしかったのです。
スキル?
この言葉はちょっと違います。
教師としての内容と言う方が正しい。
ちょっと考え方を改めたいと思っていた矢先、あ、この本には先輩の○○先生の文章が絶対に載ってる!という直感がありました。
その本にはかつてその下で仕事を教わっていた先生が、素晴らしい仕事について書かれていました。
こういうことが私には結構あります。
本の表紙を見ただけで、この中には絶対に○○さんの文章が入っているはずだ、と思ったり、広報誌が来たな、と思っていたら、瞬間まだ見ぬ先に、うちの子が載ってる!というようなことが。
たくさんの人がいる中で、どうしてその、国語科の先輩を思ったのか?と言ってしまえば、尊敬していたから、という一言に尽きます。
いろんな葛藤やお悩みがあったことも知っている先生です。
他の先生よりも生徒のことを芯から思い、でもその先生の思慮深さを誰もわかっておらず、ただただ器が小さいだの神経質だの、おそらくは嫉妬めいたものもあったのでしょうけれど、知的な面を隠そうともされない方だったので、生きにくいものがあった方だったと思います。
いつも私が考えていたことも感じていたことも、誰も気づかれないのに、気付いてサッと言葉掛けをしてくださり、それがバレてる、とちょっと嫌でもあり、でもわかってくださっている、と嬉しくもありました。
最近、私よりずっと若い強者の方が現れ、人の思っていることを全部わかっているような言動をサラリとされるので、つい、その先輩の先生のことをよく思い出すようになっていました。
今の教室があるから、私はパソコンもスマホも使いこなすようになりました。
人生の楽しみが増えたと思っています。
その分、ちょっとは周りの方々に役に立てているといいなと思っています。