トホホな私ーサイレントキー紛失のその後の展開。
あさイチ、車に乗る必要があり、自宅から歩いて教室に来ました。
最近は、徒歩通勤です。
車でなければ無理な用事を終え、いったん家に帰り、今度は早めに来る生徒さんのために14時に教室を開けに来ました。
教室のゴミなどを車に整理して入れ、さて車を発進、という段になって、サイレントキーがないことに気づき、ああ、教室に置いてきたのだわ・・・、と思って、デスクの上などを見るのですが、ありません。
どこをどう探してもないので、まるで神隠しにあっているようなものです。
スペアの鍵を持っていなくては・・・、と思っていたのに、なぜだったか一つになっていたままにしていました。
ポケットに入れてみたり、カバンに入れてみたり、管理が甘くなってるなあ・・・、という自覚はありました。
最近は、超絶忙しく、寝不足気味なのもたたっていたのですが、これはどうしようもないなあ、という感じです。
不注意、注意散漫。それにちょっぴり、その鍵を持って、嫌なことを思い出していたことまで思い出し、ああ、精神状態が良くなかったなあ、と反省することしきりでした。
でも、これは出てこないな、という感じがありました。
だって、神隠しのようです。
何か教えられている感満載。
それは自分の心の中にあるもので、説明がしにくい。
ただ、いつ車を出さなければならないかわからない状況の中で、車を動かせない、というのは一大事です。
そこで、車を買ったお店に電話をしてみました。
担当してくださった方はいらっしゃらなかったのですが、ご丁寧にご説明がありました。
車を持って行って、登録して、新しい鍵を作るには、相当時間も費用も掛かる。
ただ、知っている鍵屋さんは、何でも作っておられるので、そちらに頼めば、かなりコストが低く抑えられるだろうとのこと。
そして、そちらのお電話番号を教えていただきました。
相当に高いらしいので、どうしようかなあ・・・。
と、その金額を出すことをためらっていました。第一いくらかもわからない。
教室でできる限りのことをし、ゴミ袋までひっくり返し(いえ、もう一つの大きなゴミ袋に入れ直し・・・。)、あちこちを探しました。
でもないのです。万事休すです。
とりあえず、業者さんに電話してみると、思っていたよりはマシでしたが、結構するのです。
そこで、もう一回探してみますと、死力を尽くし、再度お願いの電話をし、それでもまだ、
もし、こちらに来られる時間の間に、見つかったらどうなりますか?
と訊く始末。必要な出張料がとんでもなく安く思えました。
その間にもう一回家に帰って見てみましたが、玄関前の雪のある辺りにもありません。
もしかしたら、一度エンジンを掛けて、もう一度玄関の鍵が閉まっているかどうか、確かめにでも行ったのだろうか?と考えました。
教室に戻ってきたら、業者さんからの電話と共に、業者さんの車が見えました。
こともあろうに、一瞬、2人で駐車場を探す感じ。
それから、いいですか?
とのことで、わずか30分後には素敵なサイレントキーが出来上がっていました。
私のとっても、決してお安いお買い物ではなかったのですが、立派に仕上がったサイレントキーを受け取って、
あら?これですか?
これはいいお買い物だわ!
と安心を手にして、私は思わずにっこりして言ってしまいました。
その後、ビジネス的なあれこれをちょっとだけおしゃべりして、また、何かあった時用に、サイレントキーの使い方を教えていただきました。
一度家に帰り、また、教室に戻ってきたら、デスクの上に失くしたはずのサイレントキーがありました。
Kくんが見つけてデスクの上に置いてくれていたのでした。
でも、そのとき、さっきの私には絶対に見えなかったのだろうな、と確信していました。
だいたい鍵の管理が甘かったのです。
それに、こういう不測の事態に、どう対応するべきかがわかって、自分にとって結構高いお買い物であっても、その痛さがあるからこそ、経験は強いな、と思っています。
私は、経験にはお金を遣います。
経験は、後でとんでもない利益をもたらしてくれるから、少々高くても、元が取れます。
これから先、もしサイレントキーをどこかで失くしてしまった時用に、しっかりスペアになった鍵を使えるようにしておくこと。
また、もしどちらもなかったら、どうすればいいのか?
もっとも短時間で車に乗れるようになるにはどうすればいいのか?どういう方法があるのか?
私は、今日、また一つのことを学びました。
周りに、失敗しない人はいないし、人生いろんなことがあるから、それは作っておいてもらったらいいよ、と快く言ってもらった嬉しさと、そして、珍しく、昨日銀行に行って、いつもなら持ち歩かないようなお金を念のために下ろしておいたために、サラッと切り抜けることができました。
痛い思いをしなければ、教訓は血肉にはなりません。
それから、ちょっとばかり、鍵屋さんのお仕事ぶりがなんとも言えずプロ!という感じで、いつもプロらしい仕事を目にすると嬉しくなる私は、本当に嬉しかったのです。
絶対に、教室の中で落として、何度も探したサイレントキーは、あの時の私には見えなかったのだと、今でも確信しています。