地軸がたった、23.4度傾いているだけで、世界の気候がこんな風に変化があることに感動している。ー地理を教えていて。
大学受験地理であれ、高校受験の地理であれ、あるいは中学理科を教えていて、毎年思うことがある。
南中高度の計算をしながら、ああ、地軸が23.4度傾いているんだなあ、と思い、偏西風の話をしては、ああ、地軸が23.4度傾いているだけで、世界の気候はこんなにも変化に富んでいて、そのうえで、その自然のなかで、自然と仲良く、あるいは闘って、生活を営み、文明が起こり、そこから戦争もあり・・・、と人間の営みに、感動するのである。
たかが23.4度、いや、偉大な23.4度。
この偶然?
なんと言っていいのかわからない傾きのせいで、私たちは、なんと彩のある素敵な歴史を作ってきたのだろうか?
もし、地軸が23.4度傾いていなかったら、四季はなかったのだろうか?と素人の浅知恵で考える。
学術的には全く違っていることを考えているのかもしれない。
でも、この事実を所与のものとして、精一杯努力してきた人類というものに対して、なんだか素晴らしいなあ、と思ってしまう。
適応してきた、ということにも。
適応か・・・。
いろんなことに適応できるんだなあ。人間というものは。
ちょっとだけ考える。
もしかしたら、現代人って、自分たちの適応能力を軽く考えすぎてはいないか?と。
実は相当に力のあるところをないものとして、周りを変えようとしているのではないかな?と思うことがある。
自分自身に変わる力があるのに、周りを変えようとして頑張っているときがあるよなあ・・・、と思ってしまう。
なあんて、ちっぽけなことを大きなことにすり替えているのかもしれない。
というより、ちょっと視点を変えて小さなことを大きな視点から見てみたら、結構自分自身の力が取り戻せることもあるのではないか?と思っているのである。
公開:2023/01/08 最終更新:2023/01/08